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大人気!シャトレーゼの顧客層や来店傾向、人気商品をコンビニとの比較で読み解く

ここ数年テレビの情報番組や経済番組で、「シャトレーゼ」がよく取り扱われるようになりました。豊富な種類のスイーツを「高品質で安価に提供する工場直売スタイル」が話題になっています。

ここ数年のコロナ禍にあっても、車でちょっと移動して購入できる安心感もあり、外食の代わりに自宅で手軽に安価なスイーツを楽しむというニーズにフィットしたようです。また、鮮度にこだわった原材料を直接仕入れて自社工場で生産し、店頭へ直送して販売するスタイルをとっています。この、すべての工程を自社で一貫するスタイルによって、高品質な商品を安価に提供できると言われています。最近は、プレミアム嗜好の新業態「YATSUDOKI」の展開を開始し、高級スイーツ市場にも参入するなど、今スイーツ市場で目が離せない存在となっています。

当社フェリカネットワークスの「IDレシートデータ」でも、昨年から「シャトレーゼ」での購入レシートデータが分析できるようになりました。

安価に高品質なスイーツを購入できる「シャトレーゼ」は、「コンビニデザート」の手軽さとも似たポジションに位置付けられます。そこで今回は、近年注目を集める「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」との相違点や、「コンビニデザート」購入者がどのような「シャトレーゼ商品」を購入するのかといった、「コンビニデザート」にはない「シャトレーゼ」ならではの魅力を探ります。
検証からわかったこと抜粋

・「シャトレーゼ」購入者層は「子供がいる」「既婚者」属性の割合が高く、「家族利用」の傾向が強く見受けられる
・「シャトレーゼ」は、月に1回程度でリピートしている様子がうかがえる
・「コンビニデザート」の上位が、オフィスで容器から直接食べられるような商品なのに対し、「シャトレーゼ」はお皿に出して食べるような家庭での家族利用を想起する商品が上位となる
・「シャトレーゼ」の上位商品は、年代による変動がない定番商品となる
・「コンビニデザート」購入者による「シャトレーゼ」購入商品は、比較的味が濃厚な「洋菓子」もランクしており、「コンビニデザート購入者数TOP10」上位にカスタード系の濃厚な味の商品があるように、味が濃厚な洋菓子を好む傾向も見えた

まずは、「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の購入者属性の違いを見てみましょう。


当社フェリカネットワークスの「IDレシートデータ」では、全国3万人の日々のお買い物のレシートデータが保存されています。そのため手軽に様々なチェーンでの購買データを、購買者属性と紐づけて分析できます。


まずは、直近3か月間の購買者のデモグラを調べてみましょう。

※集計期間:2022年12月1日~2023年2月28日


「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」のデモグラ属性①
~性別・未既婚・子供の有無~

「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」のデモグラ属性_1~性別・未既婚・子供の有無~

家計簿全体を基準としたとき、まず「シャトレーゼ購入者」は、女性・既婚者・子供がいる層の割合が圧倒的に高いことが分かります。 「子供がいる」が17ポイント・「既婚者」が15ポイント・「女性」が9ポイント高くなっています。

「コンビニデザート購入者」は、家計簿全体と比較しても±1~2ポイントの差であることから、「シャトレーゼ」は特にファミリー層で利用されるケースが多いように見受けられます。

「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」のデモグラ属性②
~年代・職業~

「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」のデモグラ属性_2~年代・職業~

続いて、年代と職業について見てみましょう。
年代を見ると、「シャトレーゼ購入者」は「40代」が家計簿全体よりも6ポイント高くなっています。そして職業では、「パート・アルバイト」が5ポイント・「専業主婦」が4ポイント家計簿全体より高くなっています。


一方「コンビニデザート購入者」も、「40代」が家計簿全体よりも5ポイント高くなっているのは同じ傾向です。しかし職業を見ると、家計簿全体とほぼ同等の分布となっており、「シャトレーゼ購入者」がファミリー層の中でも特に、専業主婦・パート・アルバイトの方に支持されていることが分かります。


シャトレーゼは郊外型の出店戦略を取っていることもあり、車通勤の多い地方や郊外では、仕事帰りに立ち寄りやすいという背景もあるのかもしれません。実際に「平日の夕方」の利用は多いのでしょうか。購買時間を調べてみました。

「シャトレーゼ」は、専業主婦・パート・アルバイト層の利用が多いことから、「コンビニデザート」とは異なる時間帯に購入されている可能性が考えられます。続いて、「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の購買時間帯の違いを調べてみましょう。


「シャトレーゼ」「コンビニデザート」の平日/休日の1日あたりの購入者数比較

「シャトレーゼ」「コンビニデザート」の平日/休日の1日あたりの購入者数比較

上記が、「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の平日/休日の1日あたりの購入者数の比較となります。「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」のグラフにおける最大値は合わせていませんので、それぞれの平日/休日の差に着目してください。


「シャトレーゼ」は早朝・深夜の営業をしていないため、購入時間帯が11:00~18:59の昼・夕方に集中します。営業時間は20時~21時閉店の店舗が多いものの、夜(19:00~22:59)の購入者は昼・夕方と比較して少なくなっています。購入者属性で、専業主婦・パート・アルバイトの割合が高かったため、夕食の準備の前までに購入するケースが多いようにも読み取れます。


また平日/休日の差に着目すると、昼から夕方にかけては休日利用が平日の2倍以上と、休日利用が多いことが分かります。


「コンビニデザート」のほうは、24時間営業であることから朝(5:00~10:59)と夜(19:00~22:59)にも一定数の購入者数が存在しており、「シャトレーゼ」との相違点となります。また平日/休日の差に着目すると、「コンビニデザート」は全体的に平日/休日の差が少ないことが分かります。


「シャトレーゼ」は休日に家族で利用しているケースが多く、「コンビニデザート」はビジネス中心の平日に勤務先の近くでも利用するため、休日との差が少ないとも考えられます。


それでは「シャトレーゼ」では、実際に家族の分をまとめ買いしているのでしょうか。調べてみましょう。


では「シャトレーゼ」のリピート購入状況と1回の買い物での購入数は、どのようになるのでしょうか。実際に家族の分をまとめ買いしているか、検証していきましょう。

まずは、リピート状況から見ていきましょう。
下記が、「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の購入回数の比較になります。
直近3か月(2022年12月1日~2023年2月28日)で、何回「シャトレーゼ」「コンビニデザート」を購入したかを比較したものです。


「シャトレーゼ」「コンビニデザート」購入回数比較

「シャトレーゼ」「コンビニデザート」購入回数比較

「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」を比較すると、「シャトレーゼ」のリピート購入割合が4ポイント高いことが分かります。そして、「シャトレーゼ」「コンビニデザート」の購入回数分布を比較してみると、カーブ自体には大きな差はないものの、「コンビニデザート」は「10回以上」購入している割合が5%あり、「シャトレーゼ」より3ポイント高くなっています。


3か月間で10回以上ということは、平均9日に1回以上の購入頻度です。「コンビニデザート」を日常的にリピートしている状況が見えてきます。一方「コンビニデザート」よりも「シャトレーゼ」の数値が高いのは2~4回購入です。3か月間で2~4回のリピート状況で「ファミリー利用」が中心と考えると、「月に1回程度に家族で楽しむ」という利用イメージが見えてきます。


では家族の分をまとめ買いしているか、1回の買い物における「商品の購入数」について見てみましょう。下記が、「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の購入個数の比較です。


「シャトレーゼ」「コンビニデザート」購入個数分布

「シャトレーゼ」「コンビニデザート」購入個数分布

「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の購入回数分布を比較してみると、対照的なカーブとなりました。「シャトレーゼ」は1回の買い物で「10個以上」商品を購入している割合が37%あり、「コンビニデザート」より28ポイント高くなっています。


逆に「コンビニデザート」は「1個購入」の割合が33%ですから、「コンビニデザート」を1個購入する割合よりも、「シャトレーゼ」で10個以上購入する割合のほうが4ポイント高いということになります。


「シャトレーゼ」が、いかに「ファミリー層」による家族のための購買であるかが見えてくるデータとなりました。

続いては、「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の人気商品を比較してみましょう。
どのような違いがあるのでしょうか。


購入者数TOP10商品の比較

購入者数TOP10商品の比較

「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」の、直近3か月(2022年12月1日~2023年2月28日)の購入者数TOP10商品の比較が、上の表となります。比較のため、「ケーキ」「和菓子」「洋菓子」の3カテゴリの商品のみを集計しています。


「コンビニデザート」はすべてが「洋菓子」であるのに対し、「シャトレーゼ」は4割が「ケーキ」・3割が「洋菓子」「和菓子」となっています。


「コンビニデザート」の9位・10位はケーキのような名称となっていますが、小さなカップに入った洋菓子となります。また価格を見ると、「コンビニデザート」は100円台が8割であるのに対し、「シャトレーゼ」は4割が300円台という違いもあります。ただ、300円台の商品のほとんどが「ケーキ」であり、総務省統計局の小売物価統計調査(2023年)によると、日本全国のスーパーでのケーキ1個の平均価格は455円ということなので、「シャトレーゼ」の300円台のケーキはリーズナブルな価格設定だということも分かります。


このように比較してみると「コンビニデザート」は、仕事の休憩中にちょっと食べる、お皿などを必要としない安価でそのまま食べられる手軽なスイーツのイメージがします。一方「シャトレーゼ」は、お皿に出して食べるケーキのような商品や、高齢者にも人気の「和菓子」も多く、「家族それぞれの好みに応じた多様なジャンルの商品」が購入されているように見受けられます。


「シャトレーゼ」では、通常の「シャトレーゼ商品」の上位ブランドとして「YATSUDOKI」を展開しています。とっておきの「おやつの時間」ということから、「おやつ時」として「YATSUDOKI」というブランド名になっているそうです。
当社の「IDレシートデータ」では「YATSUDOKI」のデータも取得できていますので、見ていきましょう。


「YATSUDOKI」の購入者数TOP10のランキングを紹介します。


「YATSUDOKI」購入者数TOP10商品

「YATSUDOKI」購入者数TOP10商品

「シャトレーゼ」で上位となっている「アップルパイ」や「どら焼き」がこちらでも上位となっていますが、ハイブランドならではの「半熟ガトーフロマージュ」や「うみたて卵のプリン」「純生ミルクレープ」といった鮮度が重要視されるような商品も上位にはいっており、価格も500円を超える商品が2点入っています。「YATSUDOKI」では、シャトレーゼ定番のリーズナブルな商品と並んで、やや高価格帯で上質なデザートも人気ということが見えてきます。

ケーキ・洋菓子・和菓子と、多様なジャンルのスイーツが人気の「シャトレーゼ」ですが、年代別には、人気商品は異なるのでしょうか。若い世代が多く購入している商品を、年齢層の高い世代がどの程度購入しているか、世代ごとのランキングで比較してみました。下記が、「シャトレーゼ」20代以下の購入者数TOP10商品を基準とした、年代ごとのランキングを比較したグラフです。


「シャトレーゼ」年代別人気商品ランキング比較


「シャトレーゼ」年代別人気商品ランキング比較

20代以下における1位から3位の「ダブルシュークリーム」「北海道産バターどらやき」「SP苺ショート」は、どの年代でも安定して上位をキープしています。また、同率6位の和菓子「有明海苔いそべ餅カップ入」も、どの年代でも同等のランキングに位置している人気商品であることが分かります。


このようなことから「シャトレーゼ」では、全世代から支持される定番商品が上位に集中していることが分かります。これは、購入者が自分だけではなく家族のお菓子をまとめ買いしているために、年代ごとの差が出にくくなっているという見方もできるかもしれません。


また「コンビニデザート」ではTOP10入りしなかった和菓子も、高齢層中心の支持ではなく、全世代が購入している人気商品であることが分かります。参考までに、「コンビニデザート」のランキングで「和菓子」の最上位は21位の「北海道産牛乳使用みかんの牛乳寒天」でした。コンビニでは、「和菓子」のランクはなかなか上位とはなりにくいようです。


一方、5位の「パリパリチョコショート」や9位の「クレープ・オ・ショコラ」は、どちらもチョコレートケーキで、年代が上がるほどランクダウンしています。「シャトレーゼ」では、幅広い年代に向けた「ファミリー層」向けの定番商品を中心にしながらも、特定の年代向けにした商品も展開しているようです。それは、家族用にそれぞれの世代の好みに応じた商品も大切にしている姿勢のように見受けられます。


「シャトレーゼ」では、人気の「定番商品」がどの年代でも安定して購買されている様子が見えてきましたが、男女での差はあるのでしょうか。


「シャトレーゼ」男女別の購買数TOP10が下記になります。


「シャトレーゼ」男女別人気商品TOP10比較

「シャトレーゼ」男女別人気商品TOP10比較

男女別で比較したところ、上位4位までは同順位となりました。
また6位以下にも、順位は異なるものの男女ともにTOP10内にランクする商品が3商品あります。つまり、TOP10商品のうち7商品が定番の人気商品として男女ともにTOP10に入っていることになります。


一方「コンビニデザート」では、どのような傾向になるのでしょうか。
「コンビニデザート」男女別の購買数TOP10が下記になります。


「コンビニデザート」男女別人気商品TOP10比較

「コンビニデザート」男女別人気商品TOP10比較

「コンビニデザート」は、男女で共にTOP10入りしている商品は6種類です。「シャトレーゼ」の7種類よりも1種類少なく、「シャトレーゼ」との相違点として男女で順位にばらつきがあることがあげられます。例えば、女性2位の「濃密カヌレ」は男性では13位、男性3位の「カカオ香るエクレアカスタード」は女性では14位というように、男女で10ランク以上の差が生まれています。


一般的に「コンビニデザート」は、細かくターゲティングして、その属性の好みに応じた商品開発をしているといわれます。そして常に新商品を提供し、顧客を飽きさせない努力を続けているといわれます。そのため、男女それぞれに応じたランキングとなり、TOP10にランクするラインナップに違いが出るのではないでしょうか。


「年代や性別を問わず必ず上位になる“定番商品”が多い」という、「シャトレーゼ」の特徴が見えてきました。


最後に、「コンビニデザート」購入者が購入する「シャトレーゼ」商品は、通常のランキングと異なる要素があるのか確認してみましょう。

直近3か月(2022年12月1日~2023年2月28日)で、「コンビニデザート」購入者が購入した「シャトレーゼ」の購入者数TOP10商品が下記の表になります。


「コンビニデザート」利用者による「シャトレーゼ」購入者数TOP10

「コンビニデザート」利用者による「シャトレーゼ」購入者数TOP10

左の表が「コンビニデザート」購入者における「シャトレーゼ」購入者数TOP10商品、右の表は単純に「シャトレーゼ」での購入者数TOP10商品になります。共にTOP10にランクした人気商品は黄色に塗られた6商品です。TOP10のうち6割が「シャトレーゼ」の購入者数TOP10と重複し、上位に集中しています。このことから、「シャトレーゼ」における定番商品が「コンビニデザート」購入者にも人気であることが分かります。



ランキング下位の「シャトレーゼ人気商品TOP10」に入っていない商品に着目すると、「洋菓子」は6位の「ビスキュイワッフル スイート(小さなチョコレートワッフル)」と、8位の「特濃生クリームプリン」となります。どちらも味が濃厚な「洋菓子」で、上記「コンビニデザート購入者数TOP10」の上位に「カスタード系」の濃厚な洋菓子があることから、「コンビニデザート」購入者は「シャトレーゼ」においても、比較的「濃厚な味の洋菓子」を好んでいる様子も見えてきます。



このように、「コンビニデザート」購入者による「シャトレーゼ」購入者数TOP10を調べてみると、「シャトレーゼ」の定番商品がいかに定着しているかが見えてきます。また、「コンビニデザート」購入者も「シャトレーゼ」を利用する際には「和菓子」が上位に入るなど、家族利用で家族分をまとめ買いしている印象が伝わってくる結果となりました。


このように、「シャトレーゼ」と「コンビニデザート」のレシートを分析することで、以下のようなことが分かりました。

【購入者属性】
・「シャトレーゼ」購入者は「子供がいる」「既婚者」属性の割合が高く、「家族利用」の傾向が強く見受けられる
・職業も、「パート・アルバイト」「専業主婦」の割合が高い
【購入時間帯】
・「シャトレーゼ」の平日/休日の購入者数を比較すると、休日利用が平日の2倍以上高い
・一方「コンビニデザート」は、平日/休日の差が小さい
・「シャトレーゼ」の購入時間帯は夕方までが多く、夜利用は少ない

【リピート状況と1回の買い物での購入点数】
・「シャトレーゼ」のリピート率は61%で、「コンビニデザート」より4ポイント高い
・3か月間で2~4回購入までが「コンビニデザート」より高いため、月に1回程度でリピートしている様子がうかがえる
・「シャトレーゼ」の1回の買い物での10品以上の購入割合は37%となり、家族分のまとめ買いの様子がうかがえる

【人気商品】
・「コンビニデザート」の購入者数TOP10は「洋菓子」だけなのに対し、「シャトレーゼ」は「洋菓子」「和菓子」「ケーキ」がバランスよくランキングされる
・「コンビニデザート」の上位が、オフィスで容器から直接食べられるような商品なのに対し、「シャトレーゼ」はお皿に出して食べるような家庭での家族利用を想起する商品が上位となる

【年代別/男女別人気商品】
・「シャトレーゼ」の上位商品は、各年代で上位と順位の変動がない定番商品となる
・しかし一部商品では、20代の若者だけ順位が高いなど、ターゲットを絞った商品も見受けられる
・「シャトレーゼ」は、男女別で見てもTOP10中の7割は男女で共通した商品となった

【「コンビニデザート」購入者が好む「シャトレーゼ」商品】
・「コンビニデザート」購入者でも、「シャトレーゼ」の定番商品が上位となる
・「コンビニデザート」購入者による「シャトレーゼ」購入者数TOP10では、比較的味が濃厚な「洋菓子」もランクしており、「コンビニデザート購入者数TOP10」上位にカスタード系の濃厚な味の商品があるように、味が濃厚な洋菓子を好む傾向も見えた

上記のように、「シャトレーゼ」は手軽で美味しいという「コンビニデザート」と同じような特徴を持ちながら、「コンビニデザート」はビジネス時間帯にそのままの容器で食べられるものが人気なのに対し、「シャトレーゼ」はしっかりと家族でお皿などに移して食べるようなケーキ類も上位となる違いが明確になりました。

「コンビニデザート」は、ビジネスの合間にオフィスでパッケージそのまま味わうという利用シーンに対して「シャトレーゼ」は、家族で月に1回程度「家族分をまとめ買い」している利用シーンが浮き彫りとなりました。

このように、当社フェリカネットワークスの「IDレシートデータ」を活用すれば、購入者属性や購入時間帯、人気商品ランキングなどの基本的なデータはもちろん、競合他社との購買層・利用状況比較も可能となります。自社のPOSデータだけでは絶対に分析できない他社データは、家計簿アプリだからこそ日々の定期的な買い物をリアルに表したデータとなっています。このような分析に興味をお持ちの方は、ぜひご活用ください。



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