ファンマーケティングの成功事例4選!企業が参考にできる手法も紹介
2024年12月23日

自社の売上アップにつなげる施策として、ファンマーケティングに興味を持っている経営者やマーケティング担当者は多いでしょう。ファンマーケティングを実施することでどのような課題を解決し、どんな成果につながったのかを知ることで、自社で実施する場合のイメージが具体的になります。
そこでこの記事では、ファンマーケティングの主な手法と企業の成功事例を紹介。ファンマーケティングの実施前に抱えていた課題や実際の取り組み内容、施策の成果を解説します。
ファンマーケティングの主な手法
成功事例をチェックする前に、ファンマーケティングの基礎知識として主な手法を押さえておきましょう。各社がどのような手法を取り入れているのか、理解しやすくなります。
ファンミーティング/限定イベント | ファン同士、ファンと企業が交流するためのイベント。アイドルやスポーツ選手などの有名人が登場するケースも。 |
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ファンコミュニティ | ファン同士、ファンと企業が主にオンラインで交流する場を運営する方法。 |
サンプリング体験会 | ファンに新商品のサンプリングを行い、意見をもらったり、感想を口コミで発信してもらったりする。 |
アンバサダー制度 | 自社の商品やサービスに熱量を持って愛着や関心を抱いているファンを「アンバサダー」として任命し、企業と協力してPRや評判形成、商品開発などを行う。 |
キャンペーン | ファンを対象に、プレゼントや特典を付与して商品・サービスの購買を促す。 |
ファン限定サービス | ファン限定の商品・サービスをサブスクリプションサービスなどで提供する。 |
ロイヤルティプログラム | マストバイなどで獲得したマイレージ・ポイントによって顧客(ファン)ランクを設定し、特別なインセンティブを提供する。 |
これらの手法は単体で実施するものもあれば、複数掛け合わせて実施するケースもあります。例えばファンミーティングを開催して、そこで新商品のサンプリングを行い、ファンから意見をもらって改善に生かすといった方法もあります。
「ファンマーケティングとは?成功事例やメリット、ポイントを解説!」では、より詳しくファンマーケティングの手法を紹介していますので、ぜひご覧ください。
関連記事:ファンマーケティングとは?成功事例やメリット、ポイントを解説!
さて、ファンマーケティングに実際に取り組んでいる企業は、どのような施策を実践しているのでしょうか。ここからは各社の成功事例を見てみましょう。
成功事例1|森永製菓のファンコミュニティ運営
お菓子メーカーの森永製菓は、2013年にファンコミュニティの運営をスタートし、ファンとの結びつきを強めています。
課題
スマートフォンが普及し始めたことで、消費者からの情報発信が活発化しました。従来のマス広告では効果が出づらくなるという危機感があり、お客様と直接的につながることができるファンマーケティングに注目しました。
取り組み
2013年にファンコミュニティサイトの「エンゼルPLUS」を開設しました。サイトにはファン同士が商品について語り合える掲示板や、気軽に参加できるクイズ、運営ブログなどのコンテンツがあります。
成果
エンゼルPLUSの取り組みを開始したことで、企業イメージの向上やファンを増やすことにつながりました。ファンの方たちは、口コミやSNSなどで製品情報などを拡散してくれるほか、商品への質問や意見をくれるようになるなど、良い動きが生まれています。
成功事例2|サンリオの会員限定イベント
キャラクターグッズの企画・販売やテーマパークの運営を行うサンリオは、ファン限定のイベントを実施しています。
課題
サンリオは、ファンコミュニティの活性化やファンとの長期的な関係構築により、長く愛されるキャラクターを育成するという目標を掲げています。
取り組み
無料会員サービスの「Sanrio+(サンリオプラス)」に登録することで、会員限定イベントに参加できる施策を実施。過去に開催した「ミラクルサイン会 2023夏」では、キャラクターのデザイナーによるライブペインティングや、キャラクターによるパフォーマンスが会場を盛り上げました。
成果
会場でファン同士やファンとデザイナーの交流が生まれました。ファンからキャラクターへの愛が深まったほか、ファンが親子や友人と参加したことにより、次世代のファンを増やすことに成功しています。
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成功事例3|ワークマンのアンバサダー制度
ワーキングウェアや作業用品、アウトドアウェアなどの専門店を展開するワークマンでは、アンバサダーの協力を得て拡販に取り組んでいます。
課題
もともとワークマンは作業現場の職人さんなどのプロユースがメインでしたが、店舗数の拡大によって市場をほぼカバー。さらなる成長のために、アウトドア利用の一般向け市場を拡大する必要がありました。
取り組み
ワークマンに対する愛着の強いファンに「アンバサダー」を依頼し、商品の紹介やイベントへの参加、情報発信などに無償で協力してもらっています。また商品開発時にユーザー代表として意見をもらうなどの取り組みも進めています。
無償で協力してもらう理由は「金銭のやり取りが発生すると、アンバサダーが第三者的な立場でなくなり、宣伝色が出てしまう」からです。アンバサダーの自由な意見や感想を発信してもらうことで、消費者にリアルな情報を届けています。
成果
アンバサダーの情報発信によって商品がヒットするほか、具体的な意見を取り入れた商品開発を実現するといった成果につながっています。
成功事例4|伊藤ハム米久ホールディングスのマイレージプログラム
ハム・ソーセージなどの製造・販売を行う伊藤ハム米久ホールディングスでは、商品の購入でファンにポイントを付与するファンプログラムを展開しています。
課題
ハムやソーセージといった日用消費財は、ふとしたことで、購買想起対象から外れてしまうことが課題でした。またロイヤルティと呼べるブランドや商品を、自社で定量的に把握できていない点にも問題意識を持っていました。
取り組み
対象商品を購入し、購入レシートを投稿するとポイントが貯まる会員制のサービス「伊藤ハムマイレージプログラム」を実施。会員になると貯まったポイントに応じてランクが付与され、ローストビーフやすき焼き肉など、ランクに応じた特典に応募できるようになります。
成果
ポイント付与が売り場での購買想起に役立ち、リピート購入につながっています。また会員情報と投稿されたレシートの履歴を紐づけて商品ごとにファンの属性やロイヤルティを把握し、施策検討の材料にできるようになりました。
関連記事:伊藤ハム米久ホールディングスのファンマーケティング事例
さまざまな手法でファンマーケティングを実践している企業の成功事例をご紹介しました。これらの企業のようにファンマーケティングを成功させるには、どのような点に注意したら良いのでしょうか。
ファンマーケティングを成功させるポイント
ファンマーケティングを成功させるには、次のポイントを押さえておくことが大切です。
ファンとニーズを知る
まずは自社商品・サービスのファンの年齢層や性別、家族構成などを把握し、どのようなファンがいるのかを把握しましょう。CRMを活用すれば、顧客情報の収集・分析が正確かつスピーディに行えます。
ファン層を把握したら「ファンはなぜ自社の商品を購入してくれるのか」「商品に何を望んでいるのか」を掘り下げて確認することが大切です。それにより、商品の改善や新製品の開発に活かすことができます。
関連記事:ファンマーケティングの成功にCRMはなぜ重要?活用事例も紹介
ファンと密にコミュニケーションをとる
ファンと丁寧にコミュニケーションをとっていると、商品やサービスへの肯定的・否定的両方の意見がもらえるようになります。密なコミュニケーションという手間のかかる行動によって、企業側がファンのことを大切にし、尊重する姿勢も見せることもできます。
ファン同士が関わる場所を作る
イベントの実施やファンコミュニティの運営によって、ファン同士の交流が生まれます。ファン同士の情報交換によって商品・サービスや提供企業についての理解が深まるため、顧客ロイヤルティの向上にもつながります。
また、ファンによって商品やサービスに感じている魅力は異なるため、今まで知らなかった「良さ」に気付いてもらえるメリットもあります。
ファン限定のイベントやサービスを企画する
ファン限定のイベントやサービスを提供することによって「特別意識」を持ってもらうことができます。商品やサービスへの愛着を一層深めてもらうことにつながります。
「レシートCRM」でファンマーケティングを実現
フェリカネットワークスの「レシートCRM」は、購買レシートを活用してファンマーケティングを実現するソリューションです。
会員制のポイントプログラムやランク制度などのロイヤルティプログラムにより、継続的なタッチポイントを構築します。
また、会員の投稿レシートの購買履歴や会員サイトでの行動などのデータを基に、ファンを定量的に可視化し、最適なアプローチ施策の立案に役立ちます。
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