現状分析

現状分析や課題抽出など
問題解決に使えるフレームワーク

ビジネスにおいて、問題解決が必要な場面は多く存在します。

問題解決とひとことで言っても、問題を発見し実際に解決するまでのプロセスではいくつかのステップを踏まなければなりません。このステップを効率的に進めるのに役立つのが、フレームワークと呼ばれる論理的思考方法です。

そこでこちらの記事では、問題解決の各ステップで使えるフレームワークをご紹介しています。是非参考にしてみてください。
ステップ

問題解決のためには、①現状分析、②問題の明確化、③課題抽出、④戦略立案、⑤計画実行という5つのステップを踏む必要があります。

まず最初に現状を分析し、客観的に状況を把握します。

現状を把握すると、いくつかの問題点が上がってくるでしょう。2番目のステップでは、挙げられた問題点を明確にし、具体的に捉えます。

さらに次のステップでは、明確にした問題点からその本質を見出し、課題を引き出します。ここで、問題と課題の違いに触れておきましょう。問題とは、現状と理想の間に存在するギャップのことです。一方の課題とは、このギャップをなくすために取り組むべきアクションを意味します。例えば、売上目標が500万円の会社で現状の売上が400万円の場合、「売上が目標よりも100万円下回っている」という点が問題にあたります。この問題を解決するための「販促キャンペーンを行う」というアクションが課題です。

課題抽出ができたら、4つ目のステップでは戦略を立てます。課題を深堀し、より個別具体的な解決策を検討します。

ここまでのステップが完了したら、実際に解決策の計画を実行します。

以上が問題解決の5つのステップです。

現状分析においては、自社の内部のみならず、競合他社など自社の外部も含めて状況を把握することが求められます。

このステップでは、SWOT分析や3C分析、PEST分析、5フォース分析、VRIO分析などが有効です。現状分析のステップで役立つフレームワークについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
参考:現状分析を成功させるためのフレームワーク

先に述べたとおり、問題とは、理想と現状のギャップを意味します。問題の明確化を行うためには、このギャップを正確に捉えることが重要です。ここで役立つのが、As is/To beというフレームワークです。

こちらのフレームワークは、現状(As is)とあるべき理想の姿(To be)という2つの視点に立って分析を行う思考法です。組織の現状を可視化し、目標との差異を把握することで、組織の問題点を明確に理解することができます。

課題とは、問題を解決するために必要なアクションです。課題抽出においては、問題を踏まえて解決すべき本質的要素を見極めたうえで、課題を引き出す必要があります。

この過程で有効なフレームワークとしては、緊急度/重要度のマトリクス、ECRS、バリューチェーン分析などが挙げられます。課題抽出のステップで役立つフレームワークについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
参考:課題抽出とは?役立つフレームワークもご紹介!

4C分析は、顧客視点に立ってマーケティング戦略を検討するフレームワークです。

4CとはCustomer Value(顧客価値)、Cost(価格)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の頭文字を指します。これら4つは顧客の購買意思決定に大きく影響する要素です。

4C分析を行うことで、自社の製品やサービスについて、「顧客にとってどのような価値があるか(顧客価値)」「その価値を手に入れるためにどれほどの手間や費用がかかるか(価格)」「どのような手段でその価値を手に入れられるか(利便性)」「情報が顧客に届いているか、または顧客の声が企業に届いているか(コミュニケーション)」を捉えることができます。

4P分析とはマーケティング戦略を検討するための基本的な考え方で、4C分析と比べると企業寄りの視点に立つフレームワークです。

4P分析では、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通・販売ルート)、Promotion(販売活動)という4つのPの観点から、施策を具体的に検討します。

自社の製品やサービスが「市場においてどのような価値をもつものか(製品)」「どのくらいの値段であれば適性か(価格)」「どのような販売ルートをたどるか(流通・販売ルート)」「顧客に対してどのようにアプローチするか(販売活動)」を捉えることで、 自社製品・サービスの分析をし、マーケティング戦略へと生かすことができます。

STPとは、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の頭文字を意味します。

セグメンテーションによって市場を細かく区分けしてその全体像を把握し、ターゲティングによって細分化した市場のうち自社が狙うべき市場を決定し、ポジショニングによって競合他社との関係の中において自社がどこに位置するかを理解することができます。

PDCAサイクル

PDCAサイクルとは業務を遂行するうえでの効率化を図るための手法で、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の循環を意味します。

計画を立て(Plan)、実行し(Do)、その計画を実行した結果を評価し(Check)、改善点を挙げ(Action)、さらにその改善点を組み込んだ計画を作成する…というように行動を繰り替えしていくものです。

PDCAサイクルの流れを意識することで、結果に基づいて業務を繰り返し改善させ、社員ひとりひとりがミッションを達成しやすい組織に近づくことができます。

フレームワークを用いるうえで、主観や先入観に左右されずに現状を把握し課題を導き出すためには、客観的なデータに基づいて問題解決のステップを進めることが重要です。

例えば、購買データがあれば「どんな人がどの商品を購入しているか」についての情報を客観的に把握できます(現状分析)。この情報を目標値と比較することで問題を具体的に捉え(問題の明確化)、さらにデータ分析の結果から、自社製品を購入してくれる可能性の高い顧客層を導き出すことでその層に効果的なアクションを検討する(課題抽出)ことも可能です。

このようなデータに基づく問題解決のプロセスで役立つのが、フェリカネットワークスのIDレシートBIツールです。IDレシートは、消費者と紐づいた日々の買い物レシートを、「レシート商品特定システム」によってマーケティングデータ化しています。

チェーンやカテゴリの制限なく、幅広いデータを見ることができ、自社ブランドの顧客分析や他社ブランドとの比較などが可能なため、問題解決のプロセスにおいても有効に用いることができるでしょう。

「IDレシートBIツール」の詳しい情報はこちらをご覧ください。

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